鬱気味サラリーマンの映画レビュー

うつ病などの精神病歴を有する福岡県のサラリーマン。癒しを求めて鑑賞した新作、旧作映画の自己満足レビュー。というより感想。映画以外のことも徒然書きたいです

「横道世之介」感想

横道世之介」(2013年)

 「悪人」「怒り」などでも知られる人気小説家・吉田修一の青春小説の映画化作品。
 160分の上映時間に少し身構えましたが、爽やかな世界観にどっぷりつかることができ、2時間くらいの感覚で楽しめました。

個人的に邦画で歴代上位に入るくらい、気に入りました。何がそんなに良かったのか、ネタバレありでまとめます。

個人的評価は4/5

◆概要

 バブル期の1987年。大学進学のため長崎から上京した横道世之介高良健吾)が、入学式で出会ったお調子者の倉持一平(池松壮亮)、モード系で男色の気がある加藤雄介(綾野剛)、お嬢様育ちの彼女、与謝野祥子(吉高由里子)など、様々な人たちと関わりながら過ごした1年間をたどる。
 随所で、登場人物たちの16年後の様子も挿入される。世之介は線路に落ちた女性を助けようとして電車にはねられ、他界していた。別々の道を歩み、疎遠になっていた友人たちはふと世之介を思い出し、懐かしむ。

◆気づけば、全編の8割くらい笑顔で観ていた

 人懐っこくて図々しいけれど、なんだか憎めない世之介と、それぞれキャラが立った友人たちの会話劇が、味わい深くて、ほっこり笑えた。
 コミュニケーションが発展途上な学生ならでは、というべきか。不器用で、ぎこちないやり取りにクスっとさせられる場面がたくさんあった。「やっぱ人生ってなげえじゃん」「え、そうなの?」みたいな、すっとぼけた会話だったり。すれ違いによる「え?」「ん?」の絶妙なテンポだったり。
 世之介の吉高由里子演じるお嬢様とのロマンスも、初々しくてよかった。
全編の8割くらいは、コメディとして、「ニコニコ」か「にやにや」しながら観てたと思います。
 残り2割は、キラキラへの憧れと、ちょっと切ない気持ちが入り混じる感じでしょうか。青春ものなので、当然キラキラはしてるのですが、途中から世之介が死ぬことを前提に物語を追うので、ユーモラスでハッピーな場面が、笑いつつもなんだか切なく感じてきます。
  沖田修一監督もオフィシャルインタビューで、

「泣きのシーンで感動ということではなくて、何かキラキラ輝くものに関して泣きそうになるというか、世之介が笑っているのを観て泣きそうになるというのが一番素晴らしい形なんじゃないかな」

と語っています。

バンダイビジュアル | 横道世之介

 

◆世之介は「青春」そのもの


 16年後の倉持と加藤は、すでに世之介と疎遠になっていて、世之介の死を知らないまま、ふと馬鹿げたエピソードを思い出し、大切な人に笑いながら打ち明ける。祥子は世之介の母親と久しぶりに連絡を取り、亡き世之介を思って涙する。
 世之介は、友人たちにとって「過ぎ去った青春の象徴」だった。
 そして、観客である私が世之介の笑顔を見て抱いた「こいつ、もういないんだな」という切なさと、青春時代を思い出して「あの頃にはもう戻れないんだな」と感傷的になる感覚が、すごく似ている気がした。
 そう考えると、世之介は誰にでもかつてあった「青春」そのものを、人型に変えて表現した存在のように思えた。

 16年後の加藤が世之介を思い出して、「今思うと、あいつに会ったっていうだけでお前よりだいぶ得してる気がするよ」と言うセリフは、印象深かった。青春の良い思い出があるって、それだけでかけがえのないことなのかもしれない。


 もちろん、単純にストーリー上も、青春時代を思い出させるエピソードに溢れていた。
私も鑑賞しながら、やる気のなかった大学の入学式や親友に引っ越しを手伝ってもらったこと、彼女がバイクで転んで全身けがだらけになって心配したことなど、いろんな思い出が頭を巡りました。

 あと、エンディングは、アジアンカンフージェネレーションの「今を生きて」。

事前の知識はなかったのですが、すぐに「アジカンや!」と分かるサウンドでした。

 楽曲の良しあしはともあれ、大学時代に聴きまくったアジカンサウンドというだけで、ちょっとノスタルジーな気分に浸れました。

 

 俳優陣も、さすがでした。
 主演の高良健吾。「これは人を惹きつけるだろう」と納得させる笑顔とか、前傾姿勢でフォークとナイフをバルタン星人みたいに構えながらしゃべる振る舞いとか、なんとなく見入ってしまう。

 綾野剛も、クールで近寄りがたいけれど、最後には世之介の押しの強さに負けてしまう加藤の人の好さをナチュラルに表現している。最近、本当にすごいなあと思う俳優。「日本で一番悪い奴ら」「リップヴァンウィンクルの花嫁」の怪演も印象に残っています。

 「ごきげんよう」と挨拶する吉高由里子のお嬢様役は、正直あまりはまってはなかったけれど、世之介に告白された恥ずかしさでカーテンに隠れるシーンとか、最後の「大好き」とか、年甲斐もなく、きゅんとしました。

 高良健吾吉高由里子のコンビに「蛇にピアスやなー」と思ってみてたら、井浦新も出てきて、びっくりでした。あと、個人的には、世之介と同じ階の住人役の江口のり子の雰囲気も大好きです。

 

夫のちんぽが入らない(連ドラ)

夫のちんぽが入らない

個人的評価 4/5

 

映画じゃないですが。

 

最近、友人に勧められてネットフリックスに登録しました。

ここ数日、コンテンツをあさる中で、

一番、期待値を超えてきました。

 

原作は、主婦「こだま」さんの実体験に基づいた私小説

タイトルそのまんまの悩みを抱えた夫婦がどん底を経験し、再生する愛の物語です。

1話40分くらいの10話完結で、割とサクッと観られます。

 

あらすじ

 

大学進学のため、ド田舎から都会に出てきた久美子は、

同じボロアパートの住人で、教育学部の先輩として世話を焼いてくれる研一と付き合うことになります。

 

そして初夜を迎えますが、研一のアレが入りません。

はじめは二人とも「そのうち入るやろー」と前向きでしたが、

なんど頑張っても、入らない。

仕方ないので、オーラルな方法でごまかすしかありませんでした。

 

セックス以外は相性抜群、交際は順調でも、久美子の心の中で、「入らない私は不良品なのか」というモヤモヤがくすぶります。

 

先に大学を卒業した研一は、山梨県で高校教師になり、久美子にプロポーズします。

久美子は、「まだ入ってもないんですけど」と戸惑いつつ、好きなのでオーケーし、

研一の後を追って、山梨県で小学校教諭になります。

 

晴れて結婚した二人ですが、相変わらず、「入らない」状況はかわりません。

二人にとって、たった一つと言ってもいい、二人の結婚生活を徐々にむしばみ始めます。

 

研一は、頑張ってもうまくいかないセックスに疲れ、久美子に内緒で風俗に通うようになります。

それに気づいた久美子は、研一の苦悩を思いやって見て見ぬふりをしますが、深く傷つきます。

職場でも学級崩壊のストレスにさらされ、自暴自棄になった久美子はある日、ネットで知り合った男性と一線を越えてしまいます。

夫以外ならあっさり入ってしまったことにさらに傷ついた久美子は、見ず知らずの男たちと次々に身体だけの関係を重ねる堕落した生活を送るようになります。

 

一方の研一も、昔のように笑わなくなった久美子の変化を感じ、苦しんでいました。

預金を使い果たし、ローンに手を出して風俗嬢とセックスする最中、「妻を幸せにしてやれない」と男泣きします。

 

どん底の時期を経験した二人は、子供がほしいと考えるようになります。セックスせずに子供を作る方法も模索しますが、最終的には子供を作らず、二人だけで寄り添って生きていく道を選びます。

 

 

感想、見どころ

 

5話くらいから急激に、痛々しくなります。

それまでが、ピュアで健気で、「セックスできなくても前向き」に頑張る2人がほっこりと描かれてるので、

途中から違うドラマになったんじゃないかという感覚。ギャップにちょっと、たじろぎました。

 

「入らない」まま交際から20年添い遂げるというのは

実話ながらちょっと特異なケースに思えますが

2人が堕落していくいきさつには、すごく共感を覚えました。

他人事とは思えないのは、やはり心の弱さや業に飲み込まれ、カッコ悪いところですね。

 

・「自分が不良品」に思える劣等感。自己肯定感の弱さ

・恵まれてるぶぶんもあるのに、隣の芝生は青く見えてしまう

・自尊心を守るため、言わないでいいことを言ってしまう

・「セックス=愛じゃない」「子供を作らないのは自分の遺伝子に確信が持てないから」と、屁理屈で自分にも他人にも言い訳し、強がっちゃう

  ・「妻も幸せにできない」と泣き、「実家に帰っていい?」のワードにドキッとする研一 

 

でも、苦しみの先に光を見せてくれる物語です。

 ラストの夫婦のやりとりが素敵でした。

 

「子供もいない、ちゃんと入らない。それでもわたしたち夫婦なんだよ」

「普通の夫婦より、すごいじゃん」

「だよね。。なんてこと言うのが、負け惜しみなのかな」

「負け惜しみでも、なんでもいいじゃん」

 

 

基本的にシリアスで笑える場面は少ないのですが、

第8話の久美子の夢のシーンだけはブラックユーモアがきいていて、シュールで笑えました。 

 

あと、主演の石橋菜津美中村蒼の2人の体当たりの演技がとてもよかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かなる狂気の映画「ビューティフル・デイ」

ビューティフル・デイ(2017年)

個人的評価: 3・5/5

 

カンヌ国際映画祭で、男優賞(ホアキン・フェニックス)と脚本賞の2冠を獲得したスリラー映画です。

 

女性監督のリン・ラムジー作品。音楽をレディオヘッドジョニー・グリーンウッドが担当したことも話題になったようです。

 

最近、私の中でヒットだった「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」で、スター歌手の波乱万丈の人生を見事に演じていたホアキンが主演とのことで、気になっていました。

 

メインビジュアルも、私好みのダーク・破滅系の匂いをぷんぷんさせています。

 

無駄なセリフが省かれ、設定の説明がほとんどない映画だったので、

詳しいあらすじはWikipediaに委ねます(すみません)。

 

あらすじ

疲労した私が読み取れた範囲で、ざっくりと説明すると

 

    舞台はニューヨーク。

軍隊やFBI捜査官の過去をもつジョー(ホアキン)は、殺しも含む危険な仕事を請け負いながら、年老いた母親と2人でひっそりと暮らしていた。

 幼少期に父親から受けた虐待や捜査官時代の凄惨な体験がトラウマとなり、たびたびフラッシュバックに悩まされ、薬が手放せない。自殺衝動にも襲われ、窒息寸前までビニールをかぶり続ける自殺未遂のような行為を繰り返していた。

 ある時、ジョーは、上院議員から家出した娘ニーナ(エカテリーナ・サムソノフ)を捜してほしいと依頼される。

 ニーナは誘拐され、売春宿で働かされていた。ジョーは、ハンマーを手に売春宿に乗り込み、警備や売春客を殺し、ニーナを救出する。

 

※以下、ネタバレあり

 ところが、ニーナを引き渡すために上院議員と待ち合わせしていたホテルで、上院議員が飛び降り自殺したというニュースを目にする。その直後、部屋に乱入してきた男2人組に襲われ、ニーナを連れ去られてしまう。

 見張り役を倒して自由の身になったが、仕事を仲介した友人が拷問を受け、殺されていた。急いで自宅に戻ると、母親も射殺されていた。

ジョーは、自宅を見張っていた男たちを銃で襲い、ニーナ誘拐の黒幕が州知事だったことを聞き出す。一度は母親の遺体とともに湖に沈み、自殺を図るが、気を持ち直し、ニーナの救出を決意する。

ジョーは州知事を乗せた車を尾行して自宅を突き止め、ニーナの救出を図る。だが、州知事は既に喉を裂かれ、死んでいた。キッチンでは、血まみれになったニーナが一人で食事をとっていた。

 

(感想)あえて王道を外してくる、独特な狂気世界

※ネタバレあり

 

おじさんと少女の逃避行、という骨組みだけ見ると、「なんだ、レオンじゃないか?」と連想してしまうが、かなり毛色の違う世界観に仕上がっていた。

 

「レオン」でジャン・レノナタリー・ポートマンがある程度、時間をかけて紡ぎだしていた2人だけの淡い世界観は、ビューティフル・デイには見られない。

ニーナを売春宿から救出したかと思うと、すぐに奪還され、次に再開するのはクライマックス。

自らの命を引き換えに、少女マチルダの命を救ったレオン。あの結末は、かなり感情を揺さぶる万人受けする切なさだった。

 

ジョーも命がけの救出を試みますが、時すでに遅し、少女自ら、自分を食い物にした大人に天誅を下してしまっていた、という。

ちょっと悲しいような、恐ろしいような、でも肩透かし。エクスタシーも何もない。

 

バイオレンスも、この手のジャンルで期待されるような殺害シーンを、意図的に省いているのも独特。

 

ハンマーで乗り込むシーンは監視カメラ映像に切り替わってはっきり見えないし、銃撃シーンも相手に着弾するのが見えないし。バイオレンスより、芸術性を狙ったのでしょうか。

 

派手なシーンを省いたぶん、じっくり描かれていたのが、ジョニーの心の闇。

説明的なくだりがないので、具体的にこの男の過去はわからない。

ただ、フラッシュバックの映像から、幼少期に父親からハンマーで虐待され、捜査官時代には多くの女性の命を救えなかった?トラウマがあることは、うかがえる。

鏡の前で古傷だらけの身体をさらし、不気味に笑みを浮かべる。ハンマー片手にふらふら歩く。ホアキンの一つ一つの動き、表情が狂気を感じさせます。

 

特に「おー」となったのは、自分の母親を殺した知事の手先の男に致命傷を与えた直後のシーン。

ジョーは、床に倒れたこの男と、なぜか心を通わせ、隣に横たわりながら、一緒に歌を口ずさむ。このような異様なシーンは、ほかの映画でみたことがない。

 

 

 あまり他にない雰囲気をもった風変わりな映画だなーという印象。

でも、王道パターンを外してるだけに、好き嫌いは分かれそうです。

 

ボーダーライン・ソルジャーズデイ

個人的評価: 4.5/5
ひとこと: 骨太しびれる

💫目次
⓵こんな映画
⓶あらすじ、ネタバレなし
⓷ポイント、ネタバレあり
⓸まとめ



⓵こんな映画

アメリカ政府と麻薬カルテルの攻防を描いた2015年の「ボーダーライン」の続編。2018年公開。
前作では、SF大作の「メッセージ」や「ブレードランナー2049」で知られるドゥニ監督がメガホンを取っていましたが、ステファン・ソリマという監督に交代。脚本は変わらず、テイラー・シェリダン
キャストは、前作からベニチオ・デル・トロジョシュ・ブローリンが続投。主演を務めていたエミリー・ブラントは残念ながら、出ておりません。

⓶あらすじ
アメリカ・カンザスシティの商業施設で自爆テロが発生する。
米政府は、自爆犯がメキシコの麻薬カルテルから支援を受けて密入国したと判断し、CIAのマット(ジョシュ)にカルテルを殲滅する極秘任務を与える。
マットは、カルテルの親玉レイエスの16歳の娘イザベルを拉致し、対立するカルテルの仕業に見せかけて、カルテル同士の抗争を引き起こそうと計画。
助っ人として、カルテルに家族を惨殺され、復讐に燃えるコロンビアの元検事アレハンドロ(デルトロ)を雇う。
マットたちは計画通り、イザベルの誘拐に成功。米国内で救出したように工作してメキシコに連れ帰ろうとするが、協力をとりつけたメキシコ連邦警察の裏切りにあい、襲撃を受ける。
銃撃戦のさなか、イザベルが逃走し、アレハンドロがひとり、チームを離脱して行方を追う。
銃撃戦は大きなニュースになり、関与の発覚を恐れた大統領は、作戦中止を決定。米国に戻ったマットは、上官から、作戦の口封じのため、アレハンドロとイザベルの抹殺を命じられる。

⓷ポイント

⭐️緊迫シーンの連続!

前作は、緊迫した展開、派手さはないけど生々しくてカッコいい戦闘描写にゾクゾクさせられました。
パート1が名作だっただけに、クオリティ落ちないといいなぁと思って観ましたが、私の杞憂でした。
期待以上でした。

のっけから、国境警備隊に追い込まれた密入国者が自爆したり、命乞いをする親子の前で犯人が自爆テロを決行したりと、むごいシーンが続きます。

砂漠での銃撃戦、マフィアとCIAから追われるアレハンドロとイザベルの絶体絶命の逃避行。

どの見せ場も、ちょっとずつ予想を外してきながら、物語がすすみます。

だからこそ、思うままにいかない現実のリアル感を感じさせるのでしょう。

⭐️どこからが、ボーダーなのか

本作のキャッチコピーは、このルール無き戦いに、終わりはあるのか。

テロ殲滅の大義のもとに、政府が規則おかまいなしの殺戮や偽装工作を繰り広げていく展開は、

正義と悪の境界がどこにあるのかと考えさせられます。

しかも、自爆犯は実は自国民でした、カルテル関係ありませんでした、というなんともお粗末なオチ。

失敗しても、臭いものには蓋をして、不都合なものは消し去ろうとする。

強いけど、浅ましくて悲しい国として、アメリカが描かれていると思います。


序盤に印象的なシーンがありました。
任務を命じた長官が、テロの定義について、

政治的な目的を達成するために暴力を利用する個人と団体のことだ

と語るのですが、

独りよがりな正義を掲げて戦争や暗殺を仕掛けるアメリカはどこが違うの?

というアイロニーが込められてるように感じました。




⭐️俳優陣の骨太がかっこいい

そんな汚い世界観の中でも、マットとアレハンドロは、組織のいいなりにならす、
自分の信念や哲学を貫き通す骨太な男として描かれます。

まあ、それでも殺し屋であることにかわりないですが。

マフィアに妻子を殺され、心に深い傷を負うアレハンドロ。
虫けらのようにマフィアを殺す冷酷無比さと、イザベル殺害の命令を頑なに拒み、守り抜くギャップに痺れます。

その意思を継ぎ、上官の命令に反してイザベルを救出するマットにも男気を感じます。
組織に負けない、強さに憧れます。

⭐️マフィアの娘

イザベル役を演じたイザベラ・モナーは、まだ十代のあどけなさはありますが、星を詰め込んだようなキラキラした瞳と端正な顔立ちが魅力的。
周りの大御所たちに劣らない存在感でした。



⓸まとめ

この映画でしか出会えない出来事がたくさん起こります。
骨太なクライムアクションがお好みなら、間違いなくオススメです。

3D彼女 リアルガール

昨年公開、高校生とかターゲットのキラキラ青春映画の紹介です。

私の柄ではありませんが、妻がエンディングに使われてる西野カナの歌がいい!というので、観てみた次第であります。

 

 

個人的評価 :

3.2(うち、西野カナが1.5)

 

ひとこと:

おしあわせに!

 

⭐️目次

⓵こんな映画

⓶あらすじ

⓷独断偏見ポイント

⓸まとめ

ネタバレなし。

 

 

⓵こんな映画

 

原作は那波マオの同名少女漫画。

2018年公開で、キャストは中条あやみ佐野勇斗上白石萌歌ら若手注目株のほか、竹内力とか、濱田マリが脇を固める。

興行的には振るわなかったようですね。

 

⓶あらすじ

高校3年生の筒井光(佐野)は、アニメキャラクターにのめり込む、いわゆるオタク。家では、お気に入りの魔法少女えぞみち(声は神田沙也加)と空想で会話する日々を過ごす。

 ある日、罰として押し付けられたプール掃除で、学校で有名な美少女の五十嵐色葉(中条)と知り合う。

その後、本屋で万引きを疑われた色葉をかばっのをきっかけに、光は色葉から半年限定で交際を申し込まれる。

交際経験のない光は、3次元の彼女ができたリア充生活に戸惑いながら、2次元の趣味に理解を示し、心優しい色葉に次第に惹かれていく。

2人は嫉妬やすれ違いを経験しながら絆を深め、初めてキスをする。

ところが、色葉は交際から半年が経ったハロウィンの夜、光の前から姿を消してしまう。色葉には秘密があり、頭に難しい手術が必要な病気を抱えていた。

 

⓷ポイント

 

⭕️中条あやみ

わかりやすく美少女なんだけど、角度によっては、

ん?かわいい?

てなる感じも、個人的に嫌いでない。

嫉妬してる演技は、たまらんでふ。

 

相手役の佐野君はこの作品で初めて知りましたが、団子っ鼻が可愛らしくて、声がかっこいい。

コメディ得意そうです。

 

⭕️竹内力がういている

光の家族の中で、竹内力だけ、カタギじゃない雰囲気がにじみ出てる。

隠せてない。

光が家に連れてきた色葉をみて「人間だ!光が人間の女の子を連れてきた!」と叫ぶシーンは、羽目を外しすぎてるとしか思えない。

 

⭕️マーベルへのオマージュ?

アイアンマンのパロディをぶち込んでたのは、個人的には良かったです。

 

⭕️突っ込みどころ満載

とにかく、何を狙ってるのか、よくわからない突っ込みどころの連続です。

2人が別れるとかクライマックスの肝心なシーンで、ハロウィンの格好した人たちが2人の周りで妙なダンスを踊ってたり。

感動的なBGMと全然ミスマッチ。。

 

あと、ちょいちょい流れるマーベルぽい音楽とか

あと、竹内力とか。

たぶん、狙ってるんだと思いますが。

 

⭕️西野カナ

西野カナのBedtime Story、普通にいい歌でした!

私の乾いた心でも、キュンとします。

活動休止前の最後のシングルだったんですね。

旦那さまと、お幸せに!!

 

⓸まとめ

違う文化に触れたなー。

若いって素晴らしいなー。

 

 

 

 

アリー/スター誕生 (2018年)

個人的評価:    5/5満点

ひとこと:       めちゃくちゃいい

 

いやー、胸が苦しい。

苦しいんだけど、すごく良かったです。

個人的には、ここ数年で一番良かったかもしれない。

滅多に映画で泣きませんが、久々にうるっときた映画です(涙腺の反応が悪い私にとっては、かなりキタほうです)

 

〜目次

❶こんな映画

❷あらすじ

❸個人的おススメポイント

❹まとめ

結末以外はネタバレあり。

 

 

❶こんな映画

2018年公開のラブストーリー。主演はブラッドリー・クーパー(監督も兼ねる)、レディー・ガガ。第91回アカデミー賞8部門ノミネート、うち歌曲賞受賞(Shallow)

 

❷あらすじ

人気スター歌手のジャクソン(ブラッドリー・クーパー)は、ライブ帰りに立ち寄った酒場で、客を前にパフォーマンスしていたアリー(レディー・ガガ)の歌声に惹かれ、飲みに連れ出す。

 アリーは天性の歌声を持ちながら容姿にコンプレックスがあり、スターになる夢を諦めかけていた。

 アリーの自作曲を聴き、益々、その才能に惚れ込んだジャクソンは、自身のツアーにアリーを参加させ、世間の耳目を集める。

 

2人は恋に落ち、結婚。

大手のプロディースを受けたアリーは、スターダムを一気に駆け上がる。

一方、ジャクソンは、セクシーなダンスやポップなサウンドで大衆受けを狙うアリーの路線変更が気に入らない。自身の持病の耳鳴りも悪化し、アルコールとドラッグ依存を強めていく。

  夫婦仲がぎくしゃくする中、アリーがグラミー賞候補に選ばれる。晴れ舞台の授賞式にはジャクソンも同席するが、酒とドラッグの影響から、大失態を犯してしまう。

 

依存症を克服するため施設に入所し、再起を図るジャクソン。アリーも変わらぬ愛で支え続けるが。。。

 

❷個人的なおススメポイント

 

・ジャクソン、切なすぎるよ!!

スターの物語に身の上を重ねるなんて、おこがましい。

それは分かってるけれども。脆くて、破滅的な男にやっぱり、感情移入してしまいます。

 

嫉妬心?からつい、アリーを傷つけるとことか、酒でやらかすとことか、施設に入って集団療法らしきものを受けてるあたりとか。

入所後の周りの距離感とか。

結末も含めて、本当、観ていて苦しくなりました。

そういえば、ジャクソン演じたブラッドリー・クーパーは、

世界にひとつのプレイブック」や「アメリカン・スナイパー」でも心を病んでましたね。

今作でも、繊細で哀愁漂う色男ぶりがはまっていました。カート・コバーンを彷彿とさせる歌声もかっこよかった。

 

女性にヘイ!って呼びかけて、振り向いたら、「もう一度、君をよく見たかった」ていうくだり、真似したい

 

・ガガ、演技うますぎるよ!!

今作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたガガさん。圧倒的にパワフルな歌声はもちろん素晴らしかったですが、

演技がナチュラルで驚いた。

 

アリーという女性を「生きている」と言っていい、違和感のなさと説得力。

 

スターとして上を目指す野心もあるけど、それ以上にジャクソンに対する女性としての愛、母性を感じた。

 

最後の歌唱シーンは、圧巻。

 

・衝撃の展開

詳しく書きませんが、

私は「え、うそやろ?」となってしまいました。

余韻が、すごい。

 

❹まとめ

スターの栄光と苦悩。

光が強いほど、陰は深くなる。

人生、いろいろ。という妙味を2時間で体感できるのが映画の良さだと思いますが、

これぞ映画!!という傑作だと思う。

 

 

 

 

 

 

人魚の眠る家(2018年)

個人的評価:  2.5/5

ひとこと:    シンパシーはイマイチ。。

 

〜目次

❶こんな映画

❷あらすじ

❸個人的おススメポイント

❹まとめ 

ネタバレあり。

 

 

❶こんな映画

2018年の東野圭吾の同名小説の映画化。脳死がテーマ。メーンキャストの夫婦役に篠原涼子西島秀俊

 

❷あらすじ

6歳の娘がプール事故で脳死状態になった可能性が高いと医師から告げられた播磨夫妻は、娘はまだ生きていると信じ、臓器提供でなく延命治療を選択。夫の浮気から離婚を合意していた2人はいったん離婚をやめ、自宅での介護生活を始める。

 

夫婦は、娘に人工呼吸装置をとりつけ、さらに夫が経営するメーカーの若手社員に協力させ、脊椎に電気を送り込むことで運動も実現する研究を進める。娘は身体の健康を取り戻すが、相変わらず、意識は戻らない。

 

妻は希望にすがるように研究にのめり込み、娘が生きてるとアピールするかのように、娘を弟の入学式などに連れ歩くようになる。

 

そんな様子を気味悪がる人も多く、夫も一線を超えているのではと苦悩を抱え、家族や親戚内で温度差が大きくなっていく。。

 

❸個人的ポイント

・カタいテーマ

脳死はヒトの死と言えるのか、という往年の倫理テーマだが、脳を生き返らせるとかクローンではなく、身体を電気信号で動かして生を健康を保つ、という技術の限度にリアリティがある。

夫婦の苦しみは、同じ境遇でないとわからない。夫なんか、娘を生きてると思うかという肝心なところで結構ブレブレなのは、見ていて戸惑うが、同じ立場に立ったら案外そんなものかもしれないとも、思う。

 

脳死の人が動いたら不気味か

ただ、脳死の子供を連れ回したり、科学の力で手足を動かしたりしたからと言って、そんなに皆んな、気味悪いと思うかなぁ、というのは素朴な違和感。

 

 娘が神経操作でにこりと笑うシーンはことさら不気味に演出していた。そこはちょっと、脳死という素材を美味しく料理するために、スパイスを使いすぎてるかなー。

 

ラストまで、いまいち共感しきれなかったが、子を持つ親など、みる人が見れば全く違うかもしれません。

 

・キャスト

ザ・女性の憧れ、西島さんの演技は、私的にはいつも、なんだかしっくりきません。

 

今作も父親としての真実味というのを、あまり感じなかったなー。

 

篠原涼子は、徐々に壊れていく過程を頑張っていたけど。

 

なんか、騒ぐときも身なりが綺麗で普通に美人のままだし、くたびれたり、おかしくなったりしてる感じが少ない。

 

 

・名シーン(ネタバレ)

 

 

夢にでてきた娘が、「ありがとう、嬉しかったよ」と別れを告げるシーンは、良かった。

でも、それで母親が、もう逝ってしまったからと、臓器提供を決意するくたりは、、うーん、よくわからない。

 

❹まとめ

安定の東野圭吾作品の映像化だけあって、ストーリーはよくできていると思う。きっと、観る方によっては、ヒット!と思うかもしれません。