鬱気味サラリーマンの映画レビュー

うつ病などの精神病歴を有する福岡県のサラリーマン。癒しを求めて鑑賞した新作、旧作映画の自己満足レビュー。というより感想。映画以外のことも徒然書きたいです

人魚の眠る家(2018年)

個人的評価:  2.5/5

ひとこと:    シンパシーはイマイチ。。

 

〜目次

❶こんな映画

❷あらすじ

❸個人的おススメポイント

❹まとめ 

ネタバレあり。

 

 

❶こんな映画

2018年の東野圭吾の同名小説の映画化。脳死がテーマ。メーンキャストの夫婦役に篠原涼子西島秀俊

 

❷あらすじ

6歳の娘がプール事故で脳死状態になった可能性が高いと医師から告げられた播磨夫妻は、娘はまだ生きていると信じ、臓器提供でなく延命治療を選択。夫の浮気から離婚を合意していた2人はいったん離婚をやめ、自宅での介護生活を始める。

 

夫婦は、娘に人工呼吸装置をとりつけ、さらに夫が経営するメーカーの若手社員に協力させ、脊椎に電気を送り込むことで運動も実現する研究を進める。娘は身体の健康を取り戻すが、相変わらず、意識は戻らない。

 

妻は希望にすがるように研究にのめり込み、娘が生きてるとアピールするかのように、娘を弟の入学式などに連れ歩くようになる。

 

そんな様子を気味悪がる人も多く、夫も一線を超えているのではと苦悩を抱え、家族や親戚内で温度差が大きくなっていく。。

 

❸個人的ポイント

・カタいテーマ

脳死はヒトの死と言えるのか、という往年の倫理テーマだが、脳を生き返らせるとかクローンではなく、身体を電気信号で動かして生を健康を保つ、という技術の限度にリアリティがある。

夫婦の苦しみは、同じ境遇でないとわからない。夫なんか、娘を生きてると思うかという肝心なところで結構ブレブレなのは、見ていて戸惑うが、同じ立場に立ったら案外そんなものかもしれないとも、思う。

 

脳死の人が動いたら不気味か

ただ、脳死の子供を連れ回したり、科学の力で手足を動かしたりしたからと言って、そんなに皆んな、気味悪いと思うかなぁ、というのは素朴な違和感。

 

 娘が神経操作でにこりと笑うシーンはことさら不気味に演出していた。そこはちょっと、脳死という素材を美味しく料理するために、スパイスを使いすぎてるかなー。

 

ラストまで、いまいち共感しきれなかったが、子を持つ親など、みる人が見れば全く違うかもしれません。

 

・キャスト

ザ・女性の憧れ、西島さんの演技は、私的にはいつも、なんだかしっくりきません。

 

今作も父親としての真実味というのを、あまり感じなかったなー。

 

篠原涼子は、徐々に壊れていく過程を頑張っていたけど。

 

なんか、騒ぐときも身なりが綺麗で普通に美人のままだし、くたびれたり、おかしくなったりしてる感じが少ない。

 

 

・名シーン(ネタバレ)

 

 

夢にでてきた娘が、「ありがとう、嬉しかったよ」と別れを告げるシーンは、良かった。

でも、それで母親が、もう逝ってしまったからと、臓器提供を決意するくたりは、、うーん、よくわからない。

 

❹まとめ

安定の東野圭吾作品の映像化だけあって、ストーリーはよくできていると思う。きっと、観る方によっては、ヒット!と思うかもしれません。