鬱気味サラリーマンの映画レビュー

うつ病などの精神病歴を有する福岡県のサラリーマン。癒しを求めて鑑賞した新作、旧作映画の自己満足レビュー。というより感想。映画以外のことも徒然書きたいです

ウォーク・ザ・ライン君に続く道(2005年)

 

 

個人的評価:4/5

ひとこと:苦しいけど救いもある

 

⭐️目次

⓵こんな映画

⓶個人的評価

⓷まとめ

 

⓵こんな映画

2005年、ジェームズ・マンゴールド監督・脚本作品。

1950年代から活躍したシンガーソングライター、ジョニー・キャッシュの伝記映画。2人目の妻となり、生涯連れ添うことになるジューンとの関係を軸に、歌手としての成功や薬物中毒による挫折など波乱万丈の半生が描かれる。

ジューン役のリース・ウィザースプーンはこの演技でアカデミー主演女優賞、キャッシュ役のホアキン・フェニックスゴールデングローブ賞を獲得。

 

⓶個人的ポイント

 

⭕️ジョニーの駄目さ加減に共感

ジョニーは、もちろん私のような凡人とは違って、才能豊かな人物なのですが、

人としての弱さには共感しました。

勝手に、感情移入しました。

歌で成功する喜びを分かち合いない妻からだんだん心が離れていき、

ジューンに惹かれていく。当たり前のように不倫の一線を超えていく。

 

ジューンともうまくいかなければ、酒とドラッグに溺れる。

やさぐれて、問題行動を起こす。

 

そんな不安定な心の根底には、愛する有能な兄を作業場の事故で亡くした上に、父親からお前が死ぬべきだったと責められ、存在を認めてもらえなかった悲壮感があった。

愛への渇望ですね。

 

自暴自棄になったジョニーは、俺を忘れてくれ、俺が死ねばよかったとジューンに子供のように訴える。

それでも、「あなたはダメなんかじゃない。やり直して」と見放さないでくれるジュニーに救われていく。

 

私も、俺はダメだ、何で負けるんだと、数えきれないほど、自分を責めました。

でも、その度にまわりの人たちに救われて、なんとか生きている。

情けなくなることもあるけど、それでいいんだと、励まされました。

 

⭕️2人の歌唱シーンが素晴らしい

リースとホアキンの吹き替えなしの歌唱シーンも素晴らしい。

リースの声は、可愛らしいけど、高音は聴いていて気持ちいい。

映画鑑賞後、ジョニーの本物の歌をユーチューブで聴いたけど、ホアキンの方がうまいんじゃないか、

というくらい迫真の仕上がりでした。

 

 

 

 

⓷まとめ

人を傷つけ、落ちぶれ、自信をなくし、自分はゴミクズだとしか思えなくて、生きることさえ苦しいとき。そばにいて、あなたはゴミじゃない、自分を大事にしろ、そう伝え続けてくれる人がいることが、どれだけ愛おしいことか。

人生って悪くない。そう思わせてくれる映画でした。